本*novel/essay
風邪が一段落した感じなので、梨木香歩の3冊目いってみようと思います。『沼地のある森を抜けて』05年、新潮社。これは非常に興味深い小説ですねえ。生殖がテーマになってる。生殖といっても、恋愛絡みでできちゃったとか、できないとか、男女が右往左往する…
なんか寒気がするですよ。ざわざわ。 年末あたりから何度も「風邪を引きそうだ〜」って感じてたのですが、 思わぬことで身の回りがばたばたしていたため、気を張ってたのかもしれません。 今ごろ来たかなあ。やばいなあ。さっさと読んだ本を記録しておこうと…
編みものをしていると、本の山はちっとも崩れず。 溜まる一方なり(笑)。久しぶりに読んだ小説をいってみましょうかね。 江國香織『がらくた』07年、新潮社刊。 結婚している女主人公の恋愛話なので、 流れとしては『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』、 『東京…
パンダのキーホルダーのために買った新潮文庫、2冊目は佐野洋子『シズコさん 』です。これは凄い本です。まじすごみがあります。たまげました。いつもはお気楽に本やらDVDやらを、あたりとかはずれとか、暢気に評価してますわ。しかしですね、このエッセイに…
ミントは地下茎を伸ばしながら、ものすごい勢いで繁茂しますわね。 今日の画像は5月初旬に撮ったミント。ほとんど薮のようにこんもり茂ってる株です。 ペパーミントなのか、スペアミントなのかは不明。よそ様の植物なので、 隣接するコインパーキングにしゃ…
リサ・ラーソンが手がけたパンダのキーホルダーが欲しい一心で、 駅前の本屋さんに突撃し「新潮文庫の100冊」の帯が付いた本を、 あまり考え込まずにかなりテキトーに何冊か引き抜き買ってきました。 そういえば、去年のキャンペーンはパンダ柄のバンダナ。…
群ようこの『かもめ食堂』の記事を書いてた時、 DVDの画像を貼ろうと思ってアマゾンをうろついてたら ふと目に留まったのが荻上直子『モリオ』(光文社刊)。オギガミさんって、映画の方の監督ですわよね。 おそらく皆さんはとうに知っていることだと思うん…
編みものをする時、目の前のテレビに映画をなんとなく流しておいたりします。 たいていは音を消して。何度も見た好きなやつを、ぼ〜っと眺めるために流しておく。 最近は節電しなきゃいけないんで、あんまりやりませんが、 編み目から目を離して前を見ると、…
amazonのレビューがやたら良かったので、 気軽な読み物として購入した加賀まりこ『純情ババァになりました。』(講談社文庫)。 これ、面白い。当たりです。初出は『FRaU』誌上で、00年4月から04年7月までの連載。 この記事にふたりの男性(立川談志、立木義…
昨日、紹介した百田尚樹の「モンスター」なんですが、一気に読み終えたのにもかかわらず、かなり物足りない気が。話の筋はそれなりに面白いので「なんで物足りないのか」をちっと考えてみたところ、材料の未加工感が気になった、ってことかなと思い至りまし…
ずいぶん前になりますが「TVでも見ますかね〜」と思ってスイッチを入れたら 画面に映ったのが「週刊ブックレビュー」。 チャンネルを変えずになんとなく眺めていたら 作者が自著を語るコーナーが始まって、この本が紹介されました。百田尚樹氏は、読んだこと…
15日の水曜日に雑誌「考える人」に掲載された 村上春樹のロングインタビューについて書きましたが、 同誌編集長・松家仁之氏はこの仕事を最後に新潮社を退職。 原稿用紙にして340枚分(くらくら〜)というボリュームの記事を読者に贈る形で、 それまでの編集…
新刊情報に疎いので、友だちに教えてもらうことが多いと書いたんですが、 新潮社の『考える人 2010年夏号』も悪友ヤマヤから聞いてゲット。 みなさんご存知だと思うんですけど、 巻頭の写真を含めると13から101頁までの約90ページに、 村上春樹のインタビュ…
新情報を読み込む領域といいますか、 今、起こっていることに割りふっているアタマの中のメモリが 元々少ないためだと思うんですが、 ベストセラーとか文学賞受賞作品とかに、とんと疎いんでございますよ。 「一応、押さえておこう」なんてほとんど思わない…
ノベルティのパンダ柄バンダナが欲しい一心で、2冊目の新潮文庫を見繕いました。新潮文庫の100冊にピックアップされている本ならどれでもいいようなんですが、せっかくぴかぴかの限定カバーが出ているんで、派手な10冊の中から、吉本ばななの「キッチン」を…
アマゾンの営業が始まって以来、新刊の本のほとんどはwebで買ってます。 アマゾン以前は、かっちり大江戸包囲網を構築したと評されていた 文教堂のお世話になってましたが、 売れ筋に絞り込んだ商品構成ゆえなのか、欲しい本が店頭にない…。仕方がないので暇…
いつも行く公園の外周で咲いていたオレンジ色のお花でござります〜。 お花の大きさはシランくらいで小ぶりなんだけど、 グラジオラスのようにたくさん咲いてますわね。 なんていう種類なんだろ。知らないぞ。またしても色と開花時期(7月)でアバウトな検索…
古本屋さんの店頭にしばしば置かれている、ワゴンのセール品に弱かったりします。「100円だから、ま、いいか」という感じで、覗き込んではつい買っちゃったりして、減量とは正反対の行動をしてる誰か。普通だったら買わない分野(時々はトンデモ本)とか作家…
西脇順三郎のエッセイ集『あざみの衣』。 1961(昭和36)年、大修館書店刊で、 表紙を飾るイラストと内部のカットは詩人によるもの。 さらさら〜っとした感じのタッチに、 詩人の余技というには巧みすぎる技術とおされ感が現われているですね。 持っているの…
近所のコンクリートの壁(土手?)沿いに ヘクソカズラの花が咲いてるのを見つけました。 植物全体に臭気があることからこの名がついたといわれていますが、 「屁糞葛」とはね〜。漢字で書くのが憚られる(って書いてる・笑)。西脇順三郎の詩にヘクソカズラ…
芋蔓BGMとして昨日、思いついたのが「夏草の誘い 」ジョニ・ミッチェル 。ふだんあまり聴かないCDは、玄関先(なんて場所だ…笑)の壁際に置いた薄型の棚に入れてるんですが、久しぶりに廊下にしゃがみ込んで、ジャズ系をまとめた下の段から順に捜索しました…
マルグリット・ユルスナール『東方綺譚』白水Uブックス、読了。 「いつ買った本だったっけな〜」と思い、奥付を見てぎゃふん。85年の2刷でした。 20年もツンドク状態だったんですかね(笑)。 この地での孤独の生活は、波乱に富んだ青年時代、異郷で過した長…
須賀敦子『ユルスナールの靴』河出文庫、読了。 あとがきを見て、びっくり。なんと贔屓の多田智満子が書いてました。 そういやー、マルグリット・ユルスナールの翻訳を、 多田さんは何冊も手がけてたんだ…。 多田・ユルスナール・須賀という連鎖がある模様で…
角田光代『カップリング・ノー・チューニング』河出書房新社、読了。 1997年に発表されたロード・ムービーならぬ、ロード・ストーリーで、 主人公は学校にも行かずシゴトもしていない19歳男子です。 たくさん出てくるスポーツシューズの名前に、 彼のキャラ…
数週間前の「情熱大陸」に作家の角田光代さんが出ているのを見て、 買ったままツンドク状態になってた本の山の中に 彼女の著書もあるはずなことを思い出しました。 ごそごそ探したら、エッセイ集『これからはあるくのだ』理論社を発見。 ドライブ・インは楽…
中井英夫『光のアダム』角川書店読了。 中学生の時に読んだはずなんですが、なんだか無性に読みたくなり、 探してみたらお手ごろ価格のものが見つかりました〜。 生きた人物をそのまま色さまざまな宝石の獄(ひとや)に閉じ込めたような、全体の暗い輝きに打…
江國香織『ウエハースの椅子』ハルキ文庫、読了。 明るい退廃を描かせたら、ホントに江國香織ってうまいですね〜。 物憂く優雅なおハナシを見事に書き切る腕の確かさ。 安心して、どっぷり浸かれます(笑)。 ガードレールの一カ所へこんだ道があり、私たち…
あけましておめでとうございます〜。 年末進行だの、29日に突然呼び出された新規打ち合わせ(@_@)だの… とバタバタしているうちに、年が明けちゃいました。 なんかあっけないです(笑)。行く年来る年の常連(?)にちなんでというわけではないのですが、 野…
ひえーん、年末進行で忙しいっす。 いうまでもなく原稿ダンゴに押しつぶされそうだす(大げさ…笑)。 逃避の一環としてうすーい本を選んで読書。 エルヴェ・ギベール「召使と私」集英社、読了。著者のことを全然知らなかったんですが、若くして亡くなったフ…
多田智満子『森の世界爺』人文書院、読了。 ずっと探していた本なんですが、なかなか手に入りませんでした。 ふっと思いついてアマゾンを検索してみたら、 ラッキーなことにあったんですね〜。あれま〜、びっくり。世界爺はセコイアと読む当て字。 世界のあ…