本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

宝石のような絵*光のアダム

中井英夫『光のアダム』角川書店読了。
中学生の時に読んだはずなんですが、なんだか無性に読みたくなり、
探してみたらお手ごろ価格のものが見つかりました〜。


  • 生きた人物をそのまま色さまざまな宝石の獄(ひとや)に閉じ込めたような、全体の暗い輝きに打たれたのであった。p147

小説中では透明画法で描かれた「絵」が重要なモチーフになっていて、
若かったワタシは
「いったい全体、どういう絵を想像すればいいのかな〜」
と頭をひねった記憶が。そーいやー、当時は図書委員で美術部員だったな。