2005-02-06 つねこ的ユーモア*ウエハースの椅子 本*novel/essay 江國香織『ウエハースの椅子』ハルキ文庫、読了。 明るい退廃を描かせたら、ホントに江國香織ってうまいですね〜。 物憂く優雅なおハナシを見事に書き切る腕の確かさ。 安心して、どっぷり浸かれます(笑)。 ガードレールの一カ所へこんだ道があり、私たちはそのへこみに名前をつけていた。つねこ、という名前だ。私たちは、その名前がそのへこみにぴったりだと考えていた。一人でちゃんと立っている。でも少し不幸な、つねこに私たちは指をすべらせた。p28 妙に冴えたユーモアも好きだな。