本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

高踏系*東方綺譚

マルグリット・ユルスナール『東方綺譚』白水Uブックス、読了。 「いつ買った本だったっけな〜」と思い、奥付を見てぎゃふん。85年の2刷でした。 20年もツンドク状態だったんですかね(笑)。 この地での孤独の生活は、波乱に富んだ青年時代、異郷で過した長…

連鎖*ユルスナールの靴

須賀敦子『ユルスナールの靴』河出文庫、読了。 あとがきを見て、びっくり。なんと贔屓の多田智満子が書いてました。 そういやー、マルグリット・ユルスナールの翻訳を、 多田さんは何冊も手がけてたんだ…。 多田・ユルスナール・須賀という連鎖がある模様で…

竹村院*鍼を打つ人 竹村文近

『鍼を打つ人 竹村文近』集英社、読了。 涙がでるほど痛い治療と画期的な効果で有名らしい、鍼灸師竹村氏の仕事ぶりを追った本。全体の2/3が氏の治療に対する考え方をライターが聞き書きでまとめたもので、 残り1/3が某カードの会員誌である 『シグネチャー…

トシか*カップリング・ノー・チューニング

角田光代『カップリング・ノー・チューニング』河出書房新社、読了。 1997年に発表されたロード・ムービーならぬ、ロード・ストーリーで、 主人公は学校にも行かずシゴトもしていない19歳男子です。 たくさん出てくるスポーツシューズの名前に、 彼のキャラ…

中継点のミリョクかな*これからはあるくのだ

数週間前の「情熱大陸」に作家の角田光代さんが出ているのを見て、 買ったままツンドク状態になってた本の山の中に 彼女の著書もあるはずなことを思い出しました。 ごそごそ探したら、エッセイ集『これからはあるくのだ』理論社を発見。 ドライブ・インは楽…