連鎖*ユルスナールの靴
須賀敦子『ユルスナールの靴』河出文庫、読了。
あとがきを見て、びっくり。なんと贔屓の多田智満子が書いてました。
そういやー、マルグリット・ユルスナールの翻訳を、
多田さんは何冊も手がけてたんだ…。
多田・ユルスナール・須賀という連鎖がある模様です。
作品は評伝とエッセイが絶妙に混じりあった感じの仕上がり。大当たり。
- 精神が、知性による判断の錬磨でありその持続であることに私は気づいていなかったのだ。そして「たましい」に至るためには「精神」を排除してはなににもならない、ということにも。p66