本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

姫檜扇水仙*モントブレチア

いつも行く公園の外周で咲いていたオレンジ色のお花でござります〜。
お花の大きさはシランくらいで小ぶりなんだけど、
グラジオラスのようにたくさん咲いてますわね。
なんていう種類なんだろ。知らないぞ。

またしても色と開花時期(7月)でアバウトな検索をかけたら、
武蔵野の散歩道というブログに記事がありました。
檜扇水仙(クロコスミア)っていうんだ。

wikiでも調べてみたら、アヤメ科のヒオウギズイセンとヒメトウショウブの交配種で、
植えっぱなしOKの丈夫な品種ということでした。
放置してもいいようです。気に入ったです(笑)。
ところで謎がひとつ。wikiのURLにはクロコスミアの名前が含まれているのに、
見出しはモントブレチア。これってどういうことだろう。不思議だ…。


右の画像は白洲正子「日本のたくみ」(新潮文庫)にあった、
檜扇(中村清兄作・童形用椙横目扇)の画像(p17)。
宮中で使う、雅な持ち物です。
お花の名は、要から広がる扇の形からの連想でしょうねえ。

*芋蔓本*

  • 白洲正子「日本のたくみ」(新潮文庫
    • ーーしょせん扇はあそびである。冷房の完備した今日では、何の役にも立ちはしない。ことに檜扇などは、宮中でも用いることは稀だろう。それにも関わらず、いやそれ故にこそ中村さんは、精魂をこめて扇を作る。(中略)気が向かなければ仕事もせず、実生活でも、学問の上でも、放浪を続けている人物を、私は見事だと思う。同時に辛いことでもあると思う。以下略p18