本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

金ピカの三島由紀夫*金閣寺

アマゾンの営業が始まって以来、新刊の本のほとんどはwebで買ってます。
アマゾン以前は、かっちり大江戸包囲網を構築したと評されていた
文教堂のお世話になってましたが、
売れ筋に絞り込んだ商品構成ゆえなのか、欲しい本が店頭にない…。

仕方がないので暇そうな時間帯に店へ行っては、
レジのおねーさんに取り寄せの伝票を書いてもらってました。
(梶ヶ谷店のスタッフさん、その節はほんとにありがとうございました)
今は大型店のブックファーストが近所にあるんですが、
リアル店舗に行くと買いすぎてしまうので微妙に自粛。
本、家の中に溢れているんだもん(笑)。

で、先日ちっと急ぎの必要があって「金閣寺」を買いに、ブックファーストへ。
新潮文庫はこの辺だったけな〜」と思いながら、
打ち出し商品が平積みされているシマ(書店業界でもシマと呼ぶのか?)をふと見て、
びっくりしましたよ。金閣寺が金ピカ。ぎらぎら。あはは。


金閣寺」だから金色。すごいな〜。直球ど真ん中ですな。
真っ赤な紙に「うそ」と書くとか、
真っ黒な紙に白いマーカーで「疑わしきは罰せず」とか
推定無罪」とか書くのに近いですかね。

新潮社は社内でデザインするため、
良くも悪くも穏当な本になる、と聞いたことがありますが、
んなことないでしょう。これを見るとね。
手に取って帯をじっと見ると、
昔のカバーの一部が左端にアクセントのように使われてます。

ご興味のある方は新潮社限定スペシャルカバーのページをどうぞ。
あとから詳しい人に聞いたところ、
去年も新潮社は「新潮文庫の100冊」に引っかけた限定カバーを企画していて、
三島ものでは「潮騒」がぴかぴかの青だったそうです。

新潮文庫の100冊」は夏休み恒例ですわね。
目録をもらってきては、
「ほお〜、この本は知らないよ」なんてつぶやきながら読むのが好きでした。
今年は2冊買うと、Yonda?のバンダナ(ヨンダナ)が必ずもらえるみたいです。
たまには本屋さんに行かないとだめだわね。
アマゾンのページだと限定のカバーが出てること、すぐには分からないもん。