本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

無事です。ありがとう


生まれて初めて地震を怖いと感じました。
自慢にも何にもならないのですが、今まで地震に遭遇しても
「あ〜、揺れてる」くらいしか思わなかったんです。
友だちが「夜、地震があって怖かったね〜」と話しているのを聞いても、
気づかずに爆睡していた、なんてことが何回もありました。

揺れの大きさ、揺れ続けた時間の長さ。今回はほんとうに怖かった。
大きな被害に見舞われた地域の方は、どんな思いをされたのだろうと想像すると、
かける言葉もありません。
1日も早くぐっすり眠れる日がやってくることを心からお祈りしています。

実家のある秋田市は停電が続いていたのですが
土曜(12日)の午前中に復旧したとのこと。
固定電話も携帯も繋がらず心配しましたが、
青森に単身赴任中の弟と12日朝にiモード災害用伝言板経由で連絡がつき
家族全員の無事を確認することができました。
夕方には実家の固定電話がつながり、声を聞いてほっ。

母は「秋田沖地震日本海中部地震のこと、83年)と同じくらい揺れた」といってました。
この時は高校の同級生が津波に巻き込まれ、亡くなっています。
東北の海沿い、特に太平洋側のリアス式海岸はとても美しい場所です。
でも、地震によって最も危険な場所になる。このことを忘れてはならないと思います。

体験を知恵に変換してゆくこと。
地震直後にtwitter阪神淡路の震災を経験した友人から
「余震に気をつけるように」とメンション・ツイートをもらい、
動転していた気持ちが落ち着きました。

また、神戸出身のkaorinkaorinnさんがブログ
会社のスタッフの帰宅を促し、業務を切り上げた旨の記事をアップされていました。
それを読んで「できることをやろう」と励まされました。経験って、大きな力です。

以後、11日夕方から12日早朝くらいまで
帰宅困難な友人に役立ちそうな情報や東北の避難所についてのツイートを
冒頭に簡単な要約を付けて流し続けました。
たくさんの文字情報を出してしまい、ご迷惑をおかけしたかもしれません。

12日未明あたりからRT(リツイート)する時は、
「曜日と時間」を明示するルールを守ることが呼びかけられ、それに倣いました。
が、同じ情報が何度もTL(タイムライン)上に現れ、
情報を必要としている方が肝心の情報を探しにくいという状況が続いたため、
個人のTL上に一度出たツイートは隠れる仕様になっている
公式RTの利用が呼びかけられました。
12日の午前あたりから、これが新しいルールになった感があります。
現在は私もこの方式にしています。

今回、twitterがあったから、
余計な不安や恐怖に苛まれずに済んだように思います。
みなさん本当にありがとう。
緊急時のtwitterでの情報発信に関しては、
今後も迷惑にならない方法を探ってゆきたいと思います。

ちなみに固定電話しか連絡手段がなかった秋田の両親は、
いきなりスマートフォンiPadに興味を示しています。
「新しい通信手段なんか不要」と断言していた、変わり者の両親がこれです。
もし、みなさんのご家族やお友達に、こういう考えの方がいらっしゃいましたら、
「災害時に役に立つ」ことをお話ししてみてください。
電話の回線がパンクするのを避ける一助にもなると思います。

以下、被災地以外の人ができることなどのメモです。

1・電話の回線を譲る
固定電話も携帯電話も通じにくくなります。SMSも送信できず。
ダメもとで試したiモード災害用伝言板で、やっと連絡が取れたです。
イメージ付きの詳しい使い方はこちら

2・情報収集するメディアを絞る
テレビが視聴できる場合はテレビで情報収集する。
ラジオはエネルギーを食わない賢いメディア。
UstreamのTVニュースはテレビが視聴できない地域の方に譲る。
ネットのサイマル放送(ラジオ)も同様。サーバの負荷軽減を考える。

3・節電に努める
これは長期的に心がけることが必要になりそう。
普段使わない電気製品はコンセントから抜きました。あと、当分ご飯はお鍋で炊くつもりです。
お鍋で炊いたご飯は、簡単で早く、おいしいので、おすすめ。
詳しい炊き方を知りたい方はこちらをどうぞ。

4・献血は焦らずに
血液は生ものなので保存期間あり。献血を考えている場合は、
今日明日ではなく、ゆっくりスタート。長期的に協力するのが良さそう。

5・ボランティアや支援物資は依頼があってから
先方の状況を考えずに厚意を押し付けてはいかんでしょう。
現金が一番役に立つんじゃないかな。

6・ユーモア!
非常時は気持ちに余裕がなくなります。
「こんな時に不謹慎な…」みたいな物言いが、頻発するようになったら危ない。
ユーモア、笑い、大事です。