本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

立浪草


ごはんの材料を買いにスーパーへ行く途中、シランを撮った土手に、
紫色の小さな花が咲いてるのがちらりと見えました。
スミレかな、と思ったんですが、乾燥した斜面にスミレはあり得ない気が。
今までスミレを見た覚えがないし。

翌日カメラをもって、土手をのぼりつつ撮影。
目標の植物は草丈10センチにも満たないんで、
花を狙うにはしゃがみ込む必要がありました。ただし腹這い未満です。
地面に這いつくばったおばさんって、ヘンな人以外の何者でもないよ。
微妙に回避できた。ああ、良かった。ほっ(笑)。



で、このお花の名前が分からない。
花色は違うけど、
全体の雰囲気は
ヒメオドリコソウに似ているですね。
細かな毛に覆われた葉っぱは、
ミントみたい。
お花を側面から見ると筒状で、
サルビアな雰囲気がある。
というわけで、三者に共通する
「シソ科」じゃないかとあたりを付けて
探してみることにしました。

こういう時便利なのが、岡山理科大学植物雑学事典ですわ。
シソ科の一覧を上から順番にチェックしたところ、
タツナミソウにピンと来ました。

日本では福島以南の本州と四国、九州で生育しているとのこと。
朝鮮半島や中国、インドシナでも見られるらしい。アジアに広く分布してそうです。
花期はけっこう長くて春〜初夏。
今まで咲いているのに気づかなかったのは、周囲の草の陰に隠れていたせいかもなあ。
小さいけどじっと見ると、作りが精緻で面白みがあります。