本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

薮甘草


公園で咲いていた濃いオレンジ色の花。
「お〜、ノカンゾウだ…」と思って調べてみたら、
ノカンゾウは百合に似た6弁のお花で
八重咲きの方はヤブカンゾウとのこと。ほお〜。

この植物は食べられます(笑)。
若芽はさっと湯がいて酢みそで。
花芽は天ぷらにするとおいしいらしいです。
ズッキーニのお花みたいですわね。
こちらのサイトが詳しかったので、ご興味のある方はどうぞ。
公園で咲いているのは摘みませんよ、もちろん。
たくさんの人が楽しんでいると思うもん。

ヤブカンゾウには、「わすれぐさ」という別名もあって、
名の由来は「あまりの美しさにこの世の憂さを忘れる草という中国の話」。
Forget me notsとして知られる、
忘れな草の方ではありませんのでね、ご注意を。
ちなみに立原道造の詩集「萱草に寄す」(1937年)に、
この花の名が使われています。
ただし、立原氏は「ワスレグサ」を「ユウスゲ」と勘違いしていたらしい。
植物の名は勘違いと混同が良く起こりますわね。私もしょっちゅうだ(笑)。

*芋蔓本*