本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

赤花夕化粧

築ん十年の古〜くてレトロ(良くいえば)なマンションに住んでいるんですが、
耐震基準とかいろいろ考えると妙に怖くなる今日このごろ。
デザイン的には、今の建物と比べると、へんなところに凝ってて余裕があったりします。
たとえば玄関というかロビーのような場所にナゾの吹き抜けがあり、
手すりの側面を黒くペイントしたバウハウスな雰囲気の階段が
1階から最上階の5階まで設置されてますわ。

建物の玄関を入ったとたんに、頭上にすかっと解放感が広がるのはいいんだけど、
空間効率を考えるとちっと「……」でしょうね。
今はこんな無駄な意匠にオッケーは出ないだろう。たぶん。



震災後は節電を意識して、できるだけエレベーターに乗らないよう努力中。
デヴだしさ(笑)。
で、ある日、1階の階段脇のフィックスの大きなガラス(窓でなくて壁な感じ)越しに、
1センチ程度の小さな赤い花が控えめに咲いてるのが見えました。
あれ。なんの花だろ。知らないよ。上の画像を見てね。この花ですよ。



家に帰ってから画像をPCに流し込み、手持ちの雑草系の本でチェック。
左の「柳宗民の雑草ノオト」と「雑草博士入門」には載ってませんでしたが、
右の「雑草図鑑」には記述がありました。ユウゲショウですってよ。

毎度お世話になっている岡山理科大学植物雑学事典の当該ページはこちら
ほかの資料も読んでみたところ
アメリカ原産の帰化植物で、明治のころに園芸品種として渡来。
いつの間にか雑草化したものの、花が美しいため除草されずに広がったとあります。
関東以西でよく見られるみたい。



ユウゲショウ以外の名前では、
アカバナ(赤花)という
冠詞(?)付きの呼び名もあるらしい。
これはオシロイバナの別名である
ユウゲショウとの混同を避けるため、
アカバナユウゲショウ
(赤花夕化粧)として
違いを主張している模様。
ややこしいな。だんだん分からなくなってくる(笑)。

一番上と右上の画像は、
某駅前ロータリーと一般のお宅のフェンス際で撮った株。
葉の茂りも花付きも良く、青々と元気です。