本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

5月の秋田 その1 牡丹

5月の秋田に帰るなんて、いったい何年ぶりなんでしょうねえ。
体調が良かったころは年に2度くらいは戻ってたんだけど、
ここ数年、気力&体力がはかばかしくなかったため、
帰省をさぼっておりました。今回、実家の庭をながめて、
「知らない風景になっている…」と時の経過のようなものを実感しましたわ。


特にボタンは「こんなにでかくなって」とたまげたです。
たぶん私の記憶の中のボタンは高校生の時の。
いったい何年前だ。怖くて計算できません。おほほ。

誤解を恐れずにいえば、
実家は穏やかかつ和やかな空気が流れてるとこじゃないんです。
四股を踏んで腹に気合いを入れなくちゃいけないといいますかね。
テンションがすごく高いので、弱ってる時はさすがに腰が引けます。
今回33回忌だった祖父は剣道やら合気道やら、
武道の高位有段者だったので、その怖いこと、怖いこと。
ぼ〜っとしてると打ち込まれそうな雰囲気でしたわ。
おっさんになった弟はいまだに「人生最凶の人物」っていってるし。


まあ、そんな家で育ったので、緊張したムードが普通に感じられたりするんだけど、
和気あいあいな感じのご家族を目の前にすると
「ほんとにこういうお家もあるんだ」とびっくりする始末。
生まれる家庭は選べないとはいえ、複雑なものがあるです(笑)。
あ、読んでいらっしゃる方に心配をかけてしまっては申し訳ないので、
念のために申し上げますと親兄弟と仲が悪いわけじゃないですよ。
全員すごくマイペースなので、けっこうドライな関係かもと思ったりします。