本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

買い直したつもりはない


地味に本の減量続けてます。文庫本を読んで気に入って単行本を買い直すことはあるけど、この本は読んでないのに2冊ある。どっちを先に買ったのかも思い出せんよ(*´꒳`*)

週末のお題だった段ボール5つ分の本をなんとか開封し、
開けたのはいいけれど「中の本をいったいどこに置くんだい?」。
困りました。

腕組みしながら山を眺めていても詮ないので、処分するつもりでいた本棚を復活させることに。
えんやこら棚を運んで元あった場所に配置し(粗大ゴミにするつもりだったので部屋の外に出していた)、
約8割の本を詰め込みましたが、まだ溢れてる…。
ほかの本棚の隙間を見つけては、ちまちま詰め込むことを繰り返し、
それでも入りきらなかった分をばさりと本棚の前に積み上げ、
本日のミッション完了ということにしました。はあ。

なんとか移動し終えたというか、
まあ、無理やりではあるけれど詰め込むことができたので、
これからは中身をチェックしながらの減量だ。
さらにじみ〜な作業が続きそうですよ。
いつになったら終わるんだろうね。


今日の発見は竹西寛子著『詞華断章』が2冊あったこと。
この本は未読なので、
手元に置くために文庫本を単行本に買い直した(あるいはその逆)、というわけではないみたい。
ほとんど人ごとのようにいっていますが、
2冊あることはもちろん、どちらの本を先に買ったのか等々、見事に記憶にない。

単行本はパラフィンのカバーがかけられているので、
個人商店系の古本屋さんで手に入れたんでしょう。
文庫はブックオフかな。100円のシールが付いてました。

竹西寛子には、端正な文章を書く大人の女の人というイメージがあるな。
子どものころ、母が取っていた婦人雑誌の連載で知った名前かもしれない。
ぼんやり読んでは申し訳ないから、
頭がクリアな時に少しずつ読みたいな、なんて思わせられる作家。

未だに読んでないのは、
すっきり頭が冴えてる時がわずかばかりしかなかった、ということでしょうかね。
なんてこったい(笑)。

文庫のカバーにあしらわれた桜の絵は、今井俊満
単行本は桜じゃなく、梅でしょう。石踊達哉作。
装丁(文庫はデザインとしてクレジットされてるなり)はともに、中島かほる。

写真を撮るために単行本のカバーを外して初めて知ったけど、
カバーの絵とクロス張りに使われているくすんだ黄色の対比がなんと美しいことか。
目次だけを見ても、
書体、文字の大きさ、レイアウトがぴしりと決まっている。
美しい本だったのね。文庫の方をバイバイの箱に入れることにします。