本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

アイスランドポピー

都内某駅前ロータリーで、
風にゆらゆら揺れていたアイスランドポピー

「この花なんだ」と写真を撮りながら先日、頭をひねった
ナゾの物体がピラカンサであることを
さくさく教えてくれたキャロサンプの野田さん
(のだっちの方がとおりがよかったりして)が、
アイスランドポピーについても
以下のように知恵を授けてくれたです。

「標準和名の”シベリアヒナゲシ”で呼ばれることはほとんどなくなりましたね。
アイスランドには自生していないと思いますが。
アイスランドの国花”チョウノスケソウ”と混同されたのでしょうか?」
(リンクはwiki に貼りました)

チョウノスケソウ(長之助草!)なんていう、
微妙にジジむさい名前の植物があったとは。
見た目はなんとなく似てるかな。
が、名前が混乱するほど、そっくりじゃない気も。う〜む。



なんとなく見過ごしている植物の名前をしかっと覚えたいものだ、
と思うようになって何年経つかなあ。

『町のなかで自然に暮らそう』(どうぶつ社)などの著作のある、
イラストレーター・上條滝子さんと何度か取材でご一緒する機会があり、
都内の公園や線路際の土手のような場所をうろうろしたことがあるんですが、
ぼんやりとしか知らなかったことがくっきりする瞬間の
なんと楽しかったことか。

ぱっと見はハコベ(小鳥のエサにするあれね)でも、
葉っぱの表面に毛が生えていたらオランダミミナグサとか、
キンポウゲに似たこぶりの黄色い花がキツネノボタンなんていう
ファンタジックな名前であることなどを聞きながら、
先達がいるって素晴らしいと、しみじみ思いましたわ。

が、生来出無精なことなんかもあり(笑)、
「師」がいたらどんなにいいだろうと妄想しながら
スマホで画像を撮っては家で検索しまくり名前を確定。
贔屓のサイトを調べても分からない場合は、
「分かりましぇ〜ん。どなたかご存知ありませんかの」
と連携させているツイッター、インスタグラム、FB を通じて声をかけると
ほとんど分かるです。

三人寄れば文殊の知恵っていうけど、
web を活用すれば文殊どころじゃないかもしれん。

ちなみにキャロサンプの野田さんは、
長年、音楽畑で企画・制作などのおシゴトをされている方で、
知り合ってん十年になりますが、
彼がこんなにも植物に造詣の深い方だとは存じ上げませんでしたよ。

web は広いエリアからはるばる情報をとってくるようなイメージがあるけど、
既知の(と思い込んでいる)エリアで
掘り下げも同時に行ってるのかもしれん、なんて思った夜にゃり。