本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

ベニバナトキワマンサク*紅花常磐万作

「赤紫色の花と葉が目を惹く、かっこいい生垣。名前、調べよー」
と書いてインスタグラムに投稿したら、
連携させているツイッター経由でふたりの友人から
ベニバナトキワマンサクですぜ」という返事が即座に返ってきたなり。
もつべきものは友だ。あと、スマホかしらね(笑)。
ほんとにありがたいことです。

<ヤサシイエンゲイ>のトキワマンサクの項に、
ちょっと興味を引かれる記述がありました。
トキワマンサク(画像のベニバナトキワマンサクは同種の変種)
は長らく中国原産と思われていたものの、
1931年に伊勢神宮に生育しているのが発見され、
日本国内での分布状況を調査するきっかけになったらしい。


伊勢に木がある=国内に分布している、
っていうストレートな話じゃないよね。
お伊勢様なら、
だれかが外国伝来の珍しい樹木を寄進
(でいいのか。献上?)
したりするかもしれないし。

いや、ちょっと待て、
古来より人の立ち入りが制限されている、
神様の森のエリアで発見されれば、
渡来植物である可能性は低くくなるから
国内でも生育しているに違いないという方向に
考えが発展するか。
ううむ。よく分からなくなってきたわい(笑)。

「国内での分布も確認された」
と<ヤサシイエンゲイ>にはさらっと書かれているけど、
きっと地道に野山(?)を調査された研究者が
いらしたんでしょう。
おぼろげながら、時間をかけた研究があったことが想像されるです。

そういえば、ずいぶん前に聞いた話なんだけど、
老舗の種苗メーカーが京都にあるのは、
いにしえのころより御所に献上される植物が
集まってきたためなんだって。
地の利というか、歴史が
種苗メーカーを発展させたと聞いて、
なるほどね〜と思いましたわ。


トキワマンサクの花は、淡いクリーム色。
ベニバナの方は赤紫色で、
葉っぱも赤ジソを思わせるような暗赤色です。
(緑系の品種もあるらしい)

春の生垣で新芽が赤い木といえば、
カナメモチやセイヨウベニカナメモチ(画像右上)が思い浮かびますが、
こっちの方が派手だ。