本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

子猫ちゃんの新しいおうちが見つかったそうです


kaorinkaorinnさんの神戸のご実家で保護中の子猫ちゃん。
里親さんが見つかったそうです〜。
ほんとに良かったですね。ほっとしました!
以下、猫ばかとして熱いことを書きます。

私たちが「猫」と呼んで飼っている動物は、
毛の長短や容姿の差があっても全てイエネコに分類される種です。
長年にわたって人間と共生してきた動物で、野生の生き物ではありませぬ。

避妊手術等の人為的な猫への介入を
「かわいそう」とおっしゃる方がたまにいるのですが、
恋の季節の後に生まれてくる子猫の全てを、
きちんと世話できる方がいったいどれほどいらっしゃるんでしょうか。
現実的には、ほとんど不可能なことだと思うんですね。

確かに包帯やネット、テープを、手術後の体に巻いた猫の姿は痛々しい。
でも、子猫が生まれたら世話をしきれないことが分かっているのに、
何もせずに放ったらかしにするのはあまりに飼い主として無責任。
ましてや生まれた子猫を捨てるなんて…。言葉がなくなります(涙)。

「町中に野良猫がいるじゃない。猫は外でも生きていけるでしょ」
と思う方もいるかもしれませんが、
外に住む猫たちの出自をたどると、
誰かが世話を放棄した猫たちとその子孫なんです。
無責任な飼い主の行動の結果が、外の猫たちってことになります。

家の中で飼われる猫の寿命が10年以上(うちのタマは20歳で大往生)なのに対し、
野良たちは3年未満の命ともいわれます。
苛酷な人生(猫生か?)を人間の都合で猫に強いていいものなんでしょうか。

まあ、私がこどものころ(ん十年前です)の秋田では
飼い猫も野良猫も自由にうろうろしていたような記憶がありますが、
猫たちは本来の寿命を全うできていなかったかも。
交通量をはじめとする社会の状況も全然違うので、
昔のような飼い方は少なくとも都市部ではできないのは確かでありましょう。

世の中には猫好きが多い一方で、大嫌いな方もいらっしゃいます。
好きだけれどアレルギーがあるから遠ざけたい、
という事情がある方などなど、人間の方も十人十色、いやそれ以上かな。
(ちなみに私は強めの猫アレルギーをもっておりまして、
体調がダウン気味だと喘息のスイッチが入ったりします。
ま、これは自己責任というか、趣味の範疇なので余談です。悪しからず)

いっしょに暮らしてきた長い歴史があるからこそ、
人間らしく知恵を絞って、
今の社会にフィットした猫との生活について、しかと考えたいもんですね。
こういうところに頭を使わないで、いったい何に使うんじゃいとも思うんです。