本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

聖なる目箒*バジル


週に1度届く宅配野菜の中に、たまに入っているのがバジル。
今年はプランターに植えた小さな苗がうまく育たなかったので、
先週届いたバジルをコップにいけ、
発根を待ってもう一度植えるつもりでございます。うまくゆくかな〜。

バジルの和名はメボウキ(目箒)。
バジルの種を水に浸けておくと、種子に含まれるグルコマンナンが膨張し、
カエルの卵のようなゼリー状になります。
この変化は劇的で、乾燥時の30倍の重さになるんだそうですわ。

このぷるぷるした物体を、
目に入ったゴミを取り除く目薬として使ったことから、
目箒の名が付いたといわれています。興味のある方はwikiを見てね〜。
私は食べたことがないんだけど、東南アジアとアフガニスタンでは、
水に浸した種子をデザートや飲み物にするそうですよ。

カンボジアに行った時、お料理の中にバジル系の葉っぱがわっさわっさと入っていて、
お店の人に聞いたら「Holy Basilを使っています」というお返事。
食べ慣れたイタリアンな雰囲気の味じゃないもんな〜と思ったんですが、
あとからヒンズー教ヴィシュヌ神に捧げる植物「トルシ」が
バジルの仲間であることを知りました。なるほど。だからHolyなのね。

アンコールワットの上層階(?)を見学中に、
石と石の間から生えてきたような野趣たっぷりの
シソ科の植物(ホーリーバジル?)を何株も見つけたもんなあ。
原産国はインドおよび熱帯アジアでしたよ。

*芋蔓情報*

  • ずいぶん前(86年)の本ですが、ハーブについてちょっと調べたい時に重宝しているのが、クニエダヤスエ+川久保和勇「暮らしのなかのハーブ文化出版局。ハーブに関する植物学的な知識のほか、歴史、文化などを簡潔にまとめた川久保氏と、生活の中でどう使うかをビジュアルを含めて披露するクニエダ氏の分担の具合が絶妙。ちっと時代がかってきましたが、きれいで楽しい本だと思います。
  • ホーリーバジルのお茶っていうのもありました。おいしいのか? 同じお店でエッセンシャルオイルも取扱中。あれまー、いろいろあるのね。