本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

長年のギモンが解決*唐鼠黐

この季節、木が茂っている場所を歩くと、
ふわ〜っと青く淡めの甘い香りがするのが気になっていたんですよ。
最初に気づいたのは15年くらい前かな。



当時住んでいた川崎市・溝口には、
雑木と人が植えた木が混じった林が少しだけ残っていて、
いつものスーパーに行くのに林脇の細い裏道を使ってました。
そこを通るたび、なんかいい匂いがするんですな〜。

が、見回しても花らしきものは見えず。
「じゃあ、上ですか」と思って見上げたものの、
斜面に生えた木は背が高すぎて、なんにも分かりまへん。

地面に薄茶色に変色した小さな花殻らしきものがばらばら散っていたので、
「ホシはこの花の木であろう」とあたりを付けたものの、
結局、種類を特定するまでには至らず。
ネットでさくさく検索できませんでしたからね、当時は。仕方ないか(笑)。


今は横浜市のはじっこに住んでるんですが、
高台なので木を上から見下ろすことができるんです。
ある日、ベランダから目の前の幹線道路をぼ〜っと見てたら、
白い花をつけた木が見える。
散歩に出かけたら、同じ木があちこちにあって、甘い香りがする。
これは「例の木」じゃないですか、と思って調べましたよ〜。


手持ちの材料は
「木」「7月」「甘い香り」「白っぽい小さな花」ですからね。
心もとないです。もそもそ、ごそごそ検索していてたどり着いたのが、
植木屋さんである「樹げむ舎」さんが運営している
木のぬくもり・森のぬくもり
神奈川県内で生育している樹木に関して、
葉、花、樹皮、実などの詳細なデータをまとめたサイトです。
労作、といわずしてなんといおうです。すごい。

トップページの「お知らせ」に
「樹木の写真 夏咲く花の木(白色)」という案内があったので、
順番に見ていきました。
ありましたよ、トウネズミモチ。こやつです。
モクセイ科イボタノキ属で常緑。
唐のネズミモチという名のとおり、中国原産の植物なり。
日本には明治初期に渡来し、
神奈川では公園、街路の植栽が野生化したとあります。

外来生物法の要注意外来植物に指定されているんですって。
在来種を駆逐するくらい、強い性質なんでしょうね。ほ〜。
長年のギモンが解決して、ほんとにすっきりしました。

この木になる紫黒色の小さな実は
「女貞子(じょていし)」と呼ばれる生薬で、
強壮作用があるらしいです。入浴剤には向かなそうだな(笑)。
あと、ネズミモチと見分けるポイントは葉脈で、
日を透かして見た時、中央と左右の葉脈が見えればトウネズミモチ
中央のみが見える場合はネズミモチだそうです。
トウネズミモチの方が背が高くなりますが、小さいうちは葉っぱで見分けるといいみたいです。