本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

ウェザリングと呼ばれる色


ご近所で撮ったコンクリートの床とスチール製の扉。
人が良く通ったり使う場所は汚れつつ色がかすれてくるもんですが、
ここの場合は屋外なので、お天気(風雨)の影響もあるかな。
英語だとウェザリング(weathering)カラーと呼ばれる色は
外気でいたんで変色した、 風化した色のこと。
枯れた感じの色をくくる言葉だったと思うです。



昔はカントリーテイストのインテリアで
この手の色が多用されたんだけど、
今だとビンテージスタイルとかジャンクスタイルを好む人も
よく使っているんじゃないでしょうか。
ただし、今のインテリアは「ひとつのスタイルでまとめてます」
みたいな単純なものではなくなっており、
色もキーとなる色彩群にプラスされている差し色で
お住まいになっている方の個性が判読できる気がしますねえ。

コンパクト版のJunk Styleは洋書の新刊にもかかわらず、1033円とお買い得。
写真の撮り方や構成もすごく良くて、おすすめの1冊ですわ。
インテリアのいわゆるスタイル本は玉石混交だけど、
これはあたりじゃないかな。

で、この本では褪せたweathering colorと
しばしば組み合わせられているのが、布や陶器などの多様な素材の白。
風化といってもいいほど古びた家具や道具の色と
真っ白(厳密には色じゃないけど)の対比は、
時間経過と清潔感の呼応じゃないでしょうかね。