本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

東京タワーと剣道*丘の上

安西水丸「丘の上」文芸春秋、読了。
主人公の「ぼく」は剣道をやっていて、自宅そばの丘の上でしょっちゅう素振りをします。 
で、その背景というか、丘から見える風景が、
完成したばかりの東京タワーなんですねぇ。

すごいビジュアルだな〜。銭湯の絵のようでもある(笑)。
こういう視覚的なイメージにつんつんされがちだから、
ワタシは絵を描く人の文章に弱いのかも。
あとがきを読むと、
「青春時代などと書くとちょっと気恥ずかしいけれど、あえて書くならば、
昭和三十年代というのはぼくのそれになる」とありました。