本の畑

えっちらおっちら耕す、本やら何やらの畑。情報は芋蔓のように地下でつながっている。たぶん

タガメの謎*取り替え子

大江健三郎「取り替え子(チェンジリング)」講談社文庫、読了。
最初のページに「田亀を書棚に戻して」というフレーズが出てきて、
「え、なんでカメを本棚に入れるの」と疑問だらけに(笑)。

読み進むうちに、田亀はタガメのことで、
ゲンゴロウやミズスマシと同じく水に棲む、
例の昆虫らしいことが見えてきました。

で、著者はこの虫の形から、
ヘッドフォンを「田亀」と表現したらしいんですね。
いやはや、これが分かるまでちんぷんかんぷんな気持ちが続きましたです。
解説を含めて全388ページ。わりと厚かった。